子供俳句募集 締切は毎月20日

インターネットで俳句を楽しもう

このホームページはインターネットを通じて
全国の小学生から俳句を募り、
先生による選句と選評を頂くことで
俳句を身近に親しんで貰うことを目標としています。
投句締切は毎月末20日、発表は翌月のはじめ頃となります。

感想

そらくん

ソラくん:3月は卒業式もあって、お別れの時ですね。みんなと楽しくあそんだ「こども俳句ひろば」も4月の発表までで閉じることになりました。でもまだ3月の投句はありますから、どうぞさいごまで楽しく遊びに来てくださいね。1月21日から2月20日までにみんなが送ってくれた俳句を読んだ先生の感想だよ。みんなの作品のはっぴょうは"投句ひろば"をみてね。今月もたくさんの投句をありがとう!
   ドラ・ソラ・ホラ~!

咲久良せんせい ◆今月の選者 福井咲久良先生

3月になりました。
6年生のみなさんは、もうすぐご卒業(そつぎょう)ですね。
中学生(ちゅうがくせい)になったら、勉強(べんきょう)に、部活動(ぶかつどう)に、課外活動(かがいかつどう)に、きっと、小学生の今以上(いじょう)に、いそがしくなることでしょう。
このひろばで遊(あそ)んだことをずっとおぼえていてくれたら、あるいは俳句(はいく)を作りつづけてくれたら、こんなにうれしいことはありません。
けれども、それはなかなかむずかしいだろうとも思います。
ですから、中学生や高校生(こうこうせい)の間であっても、大人(おとな)になってからでもかまいません。
いつか、このひろばで遊んだことを思い出してくれることを、強(つよ)くねがっています。
なんだか、6年生のみなさんとのおわかれのあいさつのようになってしまいましたが、投句(とうく)は小学生である間、つまり今月もできますから、ぜひ遊びにきてくださいね。
では今回も、全国(ぜんこく)のおともだちの作品を、いっしょに読(よ)んでいきましょう。


 受験日にすべり止め蒔く優しさよ  蒼さん(北海道)〔小6〕

季節(きせつ)のことばである季語は、「受験日(じゅけんび)」で春の句ですね。
就職試験(しゅうしょくしけん)や資格試験(しかくしけん)、大学や専門学校(せんもんがっこう)の卒業試験(そつぎょうしけん)など、さまざまな試験がありますが、それらは「大試験(だいしけん)」という季語で言い表(あらわ)すことが、多いように思います。
一般(いっぱん)に、「受験(じゅけん)」というと、「入学試験(にゅうがくしけん)」の印象(いんしょう)が、とくに強いように思われます。
入学試験の日(ひ)、「すべり止(ど)め(滑り止め)」を道(みち)にまいてくれている人(ひと)と出会(であ)ったか、滑り止めがすでに道にまかれているのに気(き)づいたのでしょう。
そして、その優(やさ)しさにふれて、受験前(じゅけんまえ)の緊張(きんちょう)で、固(かた)くつめたくなっていた心が、ほんのりあたたかくなったのだと思います。
ところで、滑り止めを道にまく、と言われても、ぴんとこないおともだちもいるかもしれませんね。
「滑り止め」と言われると、車のチェーンや、靴(くつ)につけるものなどを思いうかべるおともだちも、多いと思います。
北海道(ほっかいどう)のように寒(さむ)い地域(ちいき)では、寒さで道が凍(こお)って、つるつる滑(すべ)りやすくなってしまうことが、よく起(お)こります。
そこで、「滑り止め材(すべりどめざい)」と呼(よ)ばれる、砂(すな)や細(こま)かくくだいた石を道にまいて、人がころんだり、車がスリップしたりしないようにするのです。
けれども、寒さや雪の中で、重(おも)たい砂袋(すなぶくろ)の中身(なかみ)をまくのは、楽(らく)な仕事(しごと)ではありません。
それをわかっているからこそ、蒼さんは「優しさ」を感(かん)じられたのですね。
さて、「受験日」は、最近(さいきん)になって、学校(がっこう)や塾(じゅく)で、よくつかわれるようになってきた言葉(ことば)であるように思います。
ですからわたしは、「受験の日」とした方(ほう)が、よりわかりやすいように思います。
また、滑り止めのようなものを「まく」場合には、「蒔(ま)く」という漢字(かんじ)より、「撒(ま)く」という漢字の方が、合(あ)っているようにも思います。
さらに、受験の日に滑り止め材を撒いてくれた、と言えば、その人の優しさは、自然(しぜん)と読む人につたわるのではないかと思いました。
そこで、「受験の日滑り止め材撒いてくれ」としてはどうかと考えました。
蒼さんもぜひ工夫(くふう)してみてくださいね。


 雪がふる一人ぼっちで歩いてる  ベテルギウスさん(神奈川)〔小5〕

季語は「雪」で冬の句ですね。
句の意味(いみ)は、雪が降(ふ)る中を、一人ぼっちで歩(ある)いているという、非常(ひじょう)にわかりやすいものです。
ですが、どこかさびしげなものを感じて、心ひかれます。
その理由(りゆう)を、すこし考えてみましょう。
まず、この句がもしも、普通(ふつう)の文章(ぶんしょう)であったら、
「雪がふる。一人ぼっちで歩いてる。」
と書(か)かれることになると思います。
最初(さいしょ)の5音(おん)の「ふる」も、最後(さいご)の5音の「歩いてる」も、どちらも「る。」という、言いきりの形(かたち)で終(お)わることになりますね。
どちらも、ぶっきらぼうな言葉づかいです。
では、「雪」と「一人ぼっち」と「歩いてる」という言葉のくみあわせを考えながら、もういちど句を読みなおしてみましょう。
雪が降っているということは、外はそれだけ寒いはずです。
にもかかわらず、車にも電車(でんしゃ)にも乗(の)らないで、この句の主人公(しゅじんこう)は、雪の中を歩いているのです。
しかも、ひとりぼっちで。
このように考えてくると、さきほど見(み)た、ぶっきらぼうな言葉づかいは、この句の主人公の心が、つめたく冷(ひ)えきっていることを、それとなく表しているのではないかと思えてきます。
だから、この句を読むと、なんとなくさびしげに感じるのではないでしょうか。
句につかわれているひとつひとつの言葉は、わかりやすいものばかりですが、どの言葉を選(えら)び、どのようにつかうかを、よく考えて作られている作品であるように思います。


 音も消え色さえ消える雪げしき  白雪さん(神奈川)〔小3〕

季語は「雪げしき(ゆきげしき。雪景色)」で冬の句ですね。
一面(いちめん)まっしろな雪におおわれて、元々(もともと)そこが道だったのか、田んぼや畑(はたけ)だったのかもわからない、自然ゆたかな地域の雪景色でしょうか。
それとも町中(まちなか)の雪景色で、広場(ひろば)や花壇(かだん)などが、すべて雪におおわれている様子(ようす)を俳句にしたのでしょうか。
いずれにしても、そこには人のすがたはなく、人の声(こえ)や車の音(おと)、動物(どうぶつ)の鳴き声(なきごえ)もないのです。
花(はな)の色(いろ)も、草(くさ)の色も、人の服(ふく)の色も、車の色もありません。
白雪さんはこの雪景色を、音も色さえも「消(き)える」と言い表しました。
「消える」とは元々、自分(じぶん)の世界(せかい)にあったものがなくなる、という意味の言葉です。
白雪さんは、この雪景色を見たときに、この世界にあったはずのものが、雪によってみんな消えてなくなったと感じて、「消える」という言葉を選んだのかもしれませんね。


 ちらちらとそらからおちるゆきばなが  雪の結晶(神奈川)〔小5〕

季語は「ゆきばな(雪花)」で冬の句ですね。
雪花とは雪のことで、雪を花にたとえた言葉です。
空(そら)からちらちらと、まるで花のように雪が降ってくる様子を、このように言い表したのですね。
雪が「ちらちら」とすこしずつ、舞(ま)い落(お)ちてくる様子が、この句を読む人に、よりうまくつたわるように、あえて17音(おん)すべてを、ひらがなにしたのだと思います。
また、普通の文章ならば、「ちらちらと雪花が空から落ちる」という言葉の順番(じゅんばん)になるはずのところですが、この順番も入(い)れかえられていますね。
これも、「ゆきばな」の印象が、読む人の心に、よりふかくのこるように、工夫したのでしょう。
最後の最後まで、きちんと考え工夫されて作られた作品だと思います。
ところで、雪には、「雪花」以外(いがい)にも、さまざまな呼び方(かた)があります。
たとえば、「雪の花(ゆきのはな)」、「銀花(ぎんか)」、「雪華(せっか)」、「六花(りっか・ろっか・むつのはな)」などとも呼ばれます。
この句の場合(ばあい)は、「ちらちらとそらからおちるゆきのはな」などとすると、句のまとまりが、さらによくなるように思います。

さて、ソラくんからおはなしがあったと思いますが、この「こども俳句ひろば」は、次回(じかい)で最終回(さいしゅうかい)をむかえることとなりました。
次回は、今まさに小学生のみなさんはもちろん、かつてこのひろばで遊んでいた卒業生(そつぎょうせい)のお兄(にい)さん、お姉(ねえ)さんたちも、みんなで遊びにきてくれたら、うれしく思います。
にぎやかにたのしみましょう!
たくさんの投句をおまちしています!




投句はこちらから

はいくひろば はいくって キャラクターしょうかい きごしょうかい ごあいさつ はいくしつもんばこ